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左耳がパンクしました(@_@。

人間ドック受診:聴覚は要検査判定
2020年11月に受診した人間ドックで左耳は高音域が聞こえていませんね、と言われました。
その時は、えっ!そうなの、ほんとに!?くらいの感じで聴こえにくさは感じていませんでした。耳鼻科で検査することもなく、そのうち回復するかもくらいの気持ちでした。年が明けて、イヤホンをつけてYutubeの動画を観ているとなんとなく右耳だけで聞いている感じで左右のバランスがとれていない。そのうち、就寝時にシーンという耳鳴を強く感じるようになりました。ちょっと変だなと思いつつも、そのまま過ごしていたのですが…。

半年後、左耳が聴こえなくなる

2021年3月のある朝、テレビをつけたら明らかに音声に異常を感じました。えっ!聞こえてないかも!!と怖くなりました。右耳を指で塞ぐと左耳は何も音を感じません。左耳を指で塞ぐと右耳は大丈夫でした。左耳だけが聞こえない状態です。土曜日でしたが急いで受診できる耳鼻科を探して予約をいれました。

原因不明の突発性難聴
聴力検査の結果は、突発性難聴。突発性難聴はある日突然耳がが聴こえなくなる病気です。原因は解明されておらず内耳の蝸牛、三半規管になんらかの障害が発生していて音を電気信号に変換して脳に伝えることができない感音性難聴です。年齢や男女に関係なく発症します。現在治療法でよく用いられるのはステロイドの内服(あるいは鼓室内注入)、メチコバール(ビタミン12)、アデホス(血流促進)の服用です。炎症を抑えて血流をよくすることで回復を促すものです。治癒率は完治3割、やや改善3割程度と言われています。発症後48時間以内(遅くても一週間以内)に受診することで回復の効果が高まると言われています。私は突然聴こえなくなったというよりもじわじわ聴こえづらくなっていたのだと今にして思いますが、上記の3薬を服用しました。


大学病院へ行く

ステロイドは最初にガツンと多めに服用して徐々に量を少なくしていきます。3日目の朝食後、ステロイドの副作用なのか胸やけのような感じが出てきてました。時間を追うごとに気持悪さが強くなってお昼頃に嘔吐してしまいました。気持ち悪さと目まいで立ち上がるのもやっとでしたが、傘をつえ代わりに耳鼻科までふらふらになりながらもなんとかたどり着きました。聴力はステロイド服用前よりも下がっていて、ここではこれ以上の治療はできないので大学病院に行ってくださいと告げられました。翌日大学病院に行き、血液検査、MRIとCT検査を行いましたが難聴の原因となる疾患(異常)は発見されませんでした。結局、最初の耳鼻科で処方されたのと同じ薬を2週間服用しました。特別な治療もないまま治療はそこで終わりになりました。これ以上の改善はほとんどないとの判断だったのでしょう。もうちょっと患者に寄り添ってくれてもいいのに…という思いが残りました。

振出しに戻って経過観察
大学病院で受診したメリットは、CTとMRI検査で難聴を引き起こしている別の疾患が無かったということ。反面、治療は最初に受診した病院と同じだったのでちょっと期待外れでした。難聴のあるひとの生活面での指導や補聴器についてのアドバイスもなく、大学病院はデータを基に治る見込みがあるか治療できるかどうかを判断するところで、生活面や精神面でのケアはないんだな…、というやりきれなさが残りました。その後は、最初の耳鼻科で経過観察をすることになり、7月の聴力検査では少し回復していたので補聴器も必要ないでしょうと言われてだいぶ気持ちが楽になりました。耳鳴りや耳閉感があるので3ヶ月おきくらいに経過観察をすることにしました。この時期は症状や不安なことを聴いてもらえるだけでもうれしかったですね。

(医師は患者に寄り添ってほしい)

人間ドックとその後の経過
2021年11月の人間ドックでは前回と同じ要検査判定。自覚症状で顕著なのは耳鳴と歩行時に少しふらつくこと。左耳に指を入れて水抜きをするようにすると目まいとうかぐらぐら揺れます。耳鳴りも気になるので年明けの1月に聴力検査をしました。全体的に7月の状態を維持していましたが、耳鳴りが気になるのでどうにかなりませんかとお願いしたところ漢方薬の「加味帰脾湯」を処方してくれました。即効性があるとは思いませんでしたが、毎日服用することで治療しているという気持ちになりました。

難聴になってからはYutubeやネットで治療方法を検索しまくりました。医学的なものから民間療法、そして山ほど出てくる明らかに胡散臭い視聴回数ねらいの動画の数々。難聴は本人でなければわからない辛い病気ですが、たったこれだけで治るとか○○するだけで治るとかいう動画をアップしている整体院や鍼灸師がたくさんいます。治療の根拠もエビデンスもなく動画をアップしているのはいかがなものか(怒)

(難聴は耳鳴りを伴う)

4月になり聴こえの悪さを感じるようになって耳鼻科にいくと、1月より難聴の度合いは悪く再び大学病院へ行くことになりました(@_@。その頃は耳鳴りも常態化していてひどくなっていました。大学病院は曜日によって担当医が異なるので1年前の担当医とは違う医師が診てくれました。前回は突発性難聴と言われたことや、メニエール病の疑いはないか、時々痛みも感じるということなどを伝えました。医師からはメニエール病ではないし、耳が痛いというのも症例としては聞いたことがない、感音性難聴はこれといった治療方法がないのが現状ですと説明を受けて、その日は1年前と同じ薬を処方されました。この日はっきり分かったのは、感音性難聴は原因不明の難病で確立された治療法がないということでした。

翌週からは担当医に診てもらって、難聴が繰り返していることからステロイドの投薬が終わってからは、イソバイドシロップに代わりました(たぶんメニエール病の疑いをもったのでしょう)。それから一週間間後の聴力検査でも聴力は回復せず、イソバイドシロップはやめて漢方薬の五苓散顆粒を処方してもらいました。担当医は再度MRI検査をすることも考えているとのこと。その次の週の聴力検査でも聴力は回復も安定もせず、検査のたびに結果にバラツキがあり難聴の傾向が読み取れません。突発性難聴の副次治療として高気圧酸素療法と鼓室内注射があるけれど必ずしも効果があるわけではないが、どうしますかときかれました。効果の有無はやってみなければわからないので、やれることはできる限りやってみたいと返事をしました。

高気圧酸素療法と鼓室内注射
潜水艦を思わせるカプセル装置に3~4人同時に入って治療しました。カプセル装置内の気圧を高めて(耳抜きができないひとは治療できません)、口に酸素マスクを装着して約90分間100%酸素を吸います。血中のヘモグロビン濃度を高めることで内耳の血流をよくしつつ抹消循環不全の治療効果が期待できます。これを突発性難聴の場合は30日間行います。保険適用ですが3割負担だと一回につき9,290円です。けっこう医療費がかかります。ひと月治療しましたが難聴は改善しませんでした。鼓室内注射は直接中耳と内耳の間の空間(鼓室)にステロイドを注射します。鼓膜に麻酔をかけて注射針を差し込んでステロイドを注入し30分ほど注射した方の耳を上にして横になります。この治療は5回行います。これも残念ながら私には効きませんでした(T_T) ちなみに高気圧酸素療法をしていたとき六人の患者さんと知り合いになりましたが、難聴が改善されたひとはいませんでした。

造影剤を使ったMRI検査
耳鳴は日ごとに強くなり就寝中に耳鳴が激しくなって目が覚めてしまうこともありました。聴力検査も毎回バラツキがあり造影剤を使ってMRIを撮ることになりました。造影剤が内耳まで行き届くのに約4時間かかるので合計で4時間30分程度時間がかかります。8時50分にクリニックに行って造影剤注入後13時からMRI撮影、クリニックを出たのは14時前でした(造影剤注入後13時まで外出)。一週間後に左右の蝸牛の映像を比較すると明らかに左耳に黒い影(リンパ水腫)がありメニエール病と診断されました。
メチコバール、アデホス、イソバイドはメニエール病、突発性難聴の定番といえる薬です。これをひと月分処方されて経過観察することになりました。もし1年前のMRI検査で造影剤を使用してメニエール病と診断されていたら、ここまで難聴がひどくならなかったかも…、という思いがよぎります。

感音性難聴は治癒率が低い難病です。保存治療がメインで他には中耳加圧治療、内リンパ嚢解放術、選択的前庭機能破壊術がありますが、目まいがひどく日常生活に支障がある場合い以外は保存治療となります。メニエール病は何回も再発を繰り返していくうちに難聴の度合いがひどくなっていく特徴があります。思い返せば40代のころ激務が3年ほど続いたときにふらつきやめまいのようなものを感じました。また左耳は高い音域の大きな音に過敏になって痛みを感じていました。
残念ながら左耳の難聴は回復の兆しがないので補聴器の使用を考えています。

参考文献
・耳鳴診療ガイドライン(2019年版) 一般社団法人 日本聴覚医学会
・メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン(2020年版) 一般社団法人 日本聴覚医学会

◆メニエール病(戸田耳鼻咽喉科)◆

メニエール病の症状

メニエール病の症状としては「めまい」「難聴」「耳鳴り」などがあります。突然の回転性のめまいが特徴で、10分~数時間続きます。時に吐き気や嘔吐を伴います。一方の耳の難聴、耳鳴り、耳がふさがったような感じが起こります。初期のメニエール病では、数日から数週間で症状は落ち着きます。このような発作を繰り返すことがメニエール病の特徴です。この病気が長く続くと大きなめまいの発作は少なくなってきますが、難聴は変動しながら悪くなり、ふらつきが残って後遺症になります。

メニエール病の治療

いつもより早めに寝るなどして、日々の生活習慣の改善を心がけましょう。仕事や家事を必要以上にがんばり過ぎないようにして、趣味などでストレスを発散するのも効果的です。有酸素運動を30分程度週3回行うと、大きな改善効果があるといわれています。1日1ℓ程度の水分の摂取は、内リンパ水腫を改善する効果があります。治療に際しては、発作期には余分な内リンパ液を減らすための薬(浸透圧利尿薬)を使用し、抗めまい薬、血流改善薬、ビタミン薬、抗不安薬などを必要に応じて併用します。薬を使ってもめまい発作がたびたび起こり、難聴が進行する重症の患者さんには、内リンパ液を減らすための手術を行うこともあります。

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