8月の暑い日に父が永眠しました。
毎月帰省して介護補助をしていましたが、最後に会ったのは
母親の誕生日の3月23日でした。
その後、新型コロナウィルスの影響で介護施設は面会禁止になりました。
7月に一度体調を崩したとの連絡があったものの、その後回復していると
聞いて一安心していたのですが…。
92歳になって体力はずいぶんと衰えて、認知症も進んでいましたが
秋ごろには会えるかなと思っていました。新型コロナの影響で最期を看取ることが
できなかったのは心残りです。
昼食を部屋でとり、点滴の様子を介護ヘルパーさんがみにいったところ
椅子で眠るように息をひきとっていたそうです。苦しんだようすはなく、本人も
自分が死ぬと思わずに亡くなったのではないでしょうかと話してくれました。
仏教では死後七週間は、まだ故人があの世とこの世をさまよっているとされている
そうです。仏教では輪廻転生という考え方があり、四十九日の間に六道のどの世界に
生まれ変わるか生前の行いにたいして閻魔大王をはじめとする十王から裁判を受けて
決定されるそうです。
葬儀のときに住職から、
閻魔大王のお裁きを受けるのは三十五日目。そのときに、閻魔大王に戒名を差し出す。
戒名は生前の善行を証明するもので、閻魔大王に戒名を見せると極楽浄土へ導かれます。
故人には生前たくさんお世話になり、立派な戒名を授けましたとお言葉をいただきました。
2020年の夏は忘れられない夏になりました。
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