耳鼻科で難聴(メニエール病)の治療をしているのですが、仕事や生活面でも補聴器を使った方が精神的な負荷が少なくなると思うようになりました。担当医に相談して補聴器外来を紹介してもらいました。
補聴器外来受診
補聴器外来を受診して補聴器をつけました。前週に聴力検査と語音明瞭度検査をしていたので、ある程度補聴器の調整をしていたようです。約3ヶ月かけて補聴器の調整をして3か月後に購入するかどうかを決めることになりました。私は補聴器をつけることで生活レベルが安定してストレスが軽減すればいいなぁと思っています。音が両耳から聞こえないと音がする方向がわからないのでランニング中は危険なこともあります。補聴器をつけることで耳鳴りもあまり気にならなくなればいいなぁと思っています。
補聴器の種類
補聴器の形状は耳穴型と耳かけ型にわかれます。耳穴型は自分の耳穴の型どりをするのでフィット感が良いと思います。補聴器外来でお試し版で渡されたのはPHONAK社製の耳かけ型ヴィータスBTE-Pです(片耳123,900円)。補聴器の入門タイプというかベーシックタイプでした。思いのほか軽いしあまり目立ちません。耳かけ型はメガネフレームと重なるので音を取り入れる部分が重なると雑音が入るのと、電話の受話器を耳かけ部分にあてないと音が拾えないので慣れが必要です(受話部分を耳の上部に当てるので送話部分がこち元からズレてしまいます)。補聴器のお値段は片耳12万円~62万円くらい。料金の差は雑踏での音の識別調整、Bluetooth、ノイズキャンセルなど付加機能がついているかどうかの違いです。基本機能の差はほとんどありません。電池交換式タイプは、毎日12時間使用した場合2週間で電池交換が必要です。耐用年数はおよそ5年程度です(製品により差があります)。汗や汚れは精密機器にはよくないので3ヶ月ごとの定期メンテナンスも必要とのことです。
難聴と補聴器の役割
難聴は音を認識し始めるdb値が大きくなること。オージオグラムは、音を認識する起点をグラフ化していて、補聴器は音がその起点以上になるように音を補う(増幅・加工)する。但し、耳を守るために不快に感じるdb以上にはしない。難聴者が認識する音の起点から上限は100db程度の範囲内で調整する。仮に音の認識レベルが70dbの難聴者がいて、実際の音のレベルが50dbだったときに補聴器が単純に+70dbを増幅したら50db+70db=120Dbで耳が壊れてしまう。補聴器の役割は、難聴者の音の聴こえる起点から上限は耳を守るdb値の範囲内に音のレベルを補い調整すること。 補聴器の役割で勘違いしやすいのは「補聴器は難聴者の聴こえのレベル(起点)を正常者の聴こえのレベルと同じにする」という勘違いです。私は左耳に装着していますが、音の聴こえ方は右耳とはやはり全然違います。補聴器を始めて装着した感想は、①耳閉感が解消された、②耳鳴りはしていてもあまり気にならない、③テレビから出る人の声やYouTubeの人の声はまだ調整の初期段階なので機械的なへんな声(笑)
補聴器の調整は難しい
補聴器の調整は、音域ごとにどれくらいの音を拾うか、またどの大きさまで拾うかなど音を加工してユーザーが音や語音を認識できるようにします。難聴が治るわけではないので、自分の耳の聞こえる領域の中に音を加工していれることでコミニュケーションできるように補聴します。最初は補聴器を通して聞く音に慣れるところから始めます。これが約3週間です。今まで聞こえづらかったところに音がはいるのですが、調整の具合によってはガチャガチャした感じの不快音もあったりでかなりストレスを感じると思います。この段階で、補聴器は嫌だと思う人が大勢います。私はもともと大きな音に弱くて、不快と感じるデシベルがどの音域でも80前後です。なので、調整は難しいかもしれないと耳鼻科の担当医から言われていました。補聴器外来ではその辺を考慮して不快に感じないように音を加工してもらいました。補聴器を装着した場合としない場合で語音明瞭度を検査しました。右耳にヘッドホンをつけて雑音を聴いている状態で、目の前のスピーカーから出る音を左耳で判別します。補聴器をしないときが70%で、補聴器をつけたら35%でした(T_T) 左耳は補聴器を通して聴く音に慣れていないので、音の処理がうまくできていないように感じました。明瞭度が70%を超えないとあまり補聴器の効果がないと言われていますが、初回なのでこれからなれると明瞭度が上がるかもしれません。一か月後どうなっているか、少しでも慣れていると良いのですが。
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